俺(仮)
「いやークリスマスだなー綺麗だなーやっぱクリスマスはこうでなくちゃ!」
彼女(空想)
「そうだねー・・・(浮かない顔で)」
俺(ブツ)
「んー?どうした?そういや『大事な話がある』って言ってたけど」
彼女(妄想)
「私たちさ 付き合ってどれくらいになるっけ?」
俺(かも)
「えーっと去年の夏くらいからだから・・1年と4ヶ月だろ?1年のお祝いだってやったろー忘れたか(笑」
彼女(かなー)
「そう、ね・・・もうそんなになるのね・・・」
俺(じゃなかったら?!)
「そんなにーって、これからもっともっと楽しいんだぞー(笑」
彼女(ぉ)
「・・・あはは」
彼女は浮かない顔のまま、とりあえずはクリスマスの雰囲気を楽しんではいるようだ
二人は予約しておいたレストランで食事を済ませ、再びジングルベルの響く街を歩き始めた
俺(へぇ〜)
「さぁて今からどこ行くかなー」
すると彼女はよく2人がデートコースにしている公園を指差した
───周りはカップルだらけだ。
勿論、2人もその一端である。
軽く歩いた後、人気の無いベンチに腰掛けた
少し雪が降ってきたようだ───
俺(ふぅ)
「あ、そうそう、『大事な話』って何?」
彼女(貞操)
「回りくどく言うの嫌だから率直に言うね」
俺(にゅ)
「ん?ウン」
彼女(体操)
「あのね・・・ずっと前から思ってたんだけどね・・・」
少しずつ、彼女の顔が儚さを宿していく・・・
「別れ」
俺の頭には、その二文字が少しずつ支配しはじめていた。
1年4ヶ月を共に過ごしてきた。
仲間内では結構長いほうだと思う。
別にマンネリ化していたわけではない。
どちらにも不安要素はないし、家がそこまで遠くは無いということもあり頻繁に会っていた。
浮気もお互いしたことがない。何かあれば必ず相談していたし、愚痴なんかもお互い言い合っていた、励ましあっていた、そして愛し合っていた・・・
「ん?俺らは大丈夫さ」これが俺の口癖だ。
その度に友人は「うわーノロケだノロケだ」と冷やかしたものだ。
それもまた嬉しかった、幸せだった。
この幸せがずっと続くことを毎日気にしなくてもいいくらい、順調だった、満足していた、幸せだった。
突然「大事な話がある」と切り出されるのも今回が初めてだ。
予想だにしない事であった。
俺のどこに不満があるというのだろう・・・少し高をくくってみたが、決まらない。彼女のどこにも不満はないし、彼女もそう思っている、信じている。
初めて、お互いを裸のまま愛し合った日の事を思い出した。
付き合い始めて4ヶ月、出会って半年以上たってからの出来事。
俺の家で・・・去年の11月。彼女の誕生日を祝おうと、招待したときだった。
一人暮らしの俺の、7畳半のちっぽけなアパートの一室で。
お互い初めてだったということもあり、すっごく時間がかかった。
でも、彼女も外泊の許可が出ていたということもあり、一晩中、お互いを求め合った。
その日以来、お互い別に変わりはなかった。
俺が、SEXの快感に酔って彼女を求めすぎることもなかったし、
彼女もそうだった。
お互いがそういう雰囲気になれば、お互い燃えた。
一晩中とまではいかなくても求め合って、幸せを感じ合った。
1年の記念日には、自分たちでこしらえた『世界にひとつだけしかないリング』を交換し、今も肌身離さずつけている。
今日も当然、自分の体の一部のようにつけていた。
彼女も・・・・
ある
確かに、あの日、俺がはめてあげた場所にちゃんとある。
もし・・・別れ話をするならつけているはずだ・・・
だったらいったい何が・・・
彼女はまだ口に出さない。
もう・・・雪もやんでいた。
何を言っていいのか分からない・・・
今は彼女の言葉を待つのみ・・・
あえて笑いを誘ってみるか?
おい(汗
まだかな・・・
あれれ??
いない!彼女がいない!!
・・・?
後ろに何かいる。
!!
彼女が・・・
俺のコートの袖を掴んでいる。
少し震えているみたいだ・・・
そっと腕で覆ってやる、軽く抱きしめてやる。
そして聞くんだ・・
「大事な話って何?前から思ってたこと・・って?」
少し優しい口調。
彼女(復活)
「ごめん、ちょっと言い出しにくくて・・・」
俺(も復活)
「いいんだよ。そういうこともあるさ、ゆっくりでいいからさ」
彼女(眠い)
「うん・・・ありがとう・・・やっぱ優しいね」
俺(ぶっ)
「て、照れるだろ・・・あは、あははは」
彼女(寝かせろ)
「うん・・・えっとね・・・
一度くらい野外でヤってみたいの」
俺(???????????)
「・・・・・は?」
彼女(ヤ獣)
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
俺(ヤラれ獣)
「今なのかああああああああああ!?!?!??!?!」
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